千束 でんだんどん

午前中に電話が。
革職人の親父さんからだ。
飯おごるからちょいと来いと。
その代わり説教してやると。
俺の事では無く、他の奴の不満を俺が身代わりに聞く事に。
職人なんか仲良くなるとこんな感じだ。
心を許した奴にしか話さないし、仕事も受けない。
１３時に事務所兼工場に向かう。
先ず席に座る。
そこからチクリチクリと説教が始まる。
俺の事ではないので上の空だ。
「分かりました！俺から言っておきます！」
これで終了。
飯を喰いに行こうと。
前回酒をおごってもらった店だ。
店に着くと中々人が居る。
奥の席に遠される。
俺に選ぶ権利は無い。
ランチだ。
でもこの店は九州の料理。
夜も中々美味い。
昼は初めてだ。
でも昼営業も火曜日にしかやらなくなったと。
その火曜のみ昼営業もやめようとしているらしい。
夜から深夜にかけてが凄い儲かるんだと。
何せ裏は直ぐに吉原。
吉原の遊び帰りと仕事帰りが一気に夜中に来るんだと。
金払うと欲求を満たしてくれる女。
欲求を金で買う男。
相反する者達がこの店に集まる。
でも最終的には食欲なんだな〜。
九州の料理は本当に美味い。
肉でも魚でも野菜でも。
沖縄に行くとまずくなるのにな〜。
何だかもの凄い健康食だわ。
一品一品も米も美味いのだが、赤味噌の味噌汁はテンションが上がる。
そして良く噛めば満腹。
俺も年齢考えたらそろそろ脱ラーメンだな。
勿論今日は職人さんのおごり。
最近歳をとったせいか、飯おごってくれる人と叱る人が居ない。
飯はおごらせられて叱る立場になった。
あ〜若い頃に戻りたい！