浅草橋 克賢

今日もスペインブランドのデザイナーが来た。
今回はうら若き２６歳乙女。
今月の中旬がスペインへのアプルーバルなので、皆何かと急がしそうだ。
ここの３人の若きデザイナーには色々と仕事をもらっているので、会う機会も多い。
先日の中野でも一緒に飲んだし、俺の家のおでんパーティーにも来た事が有る。
早朝築地も一緒に行った。
そんな彼女も会社にやや反旗を翻し気味。
在宅勤務じゃなくなったので色々と不便らしい。
それで今日は会社に行く途中に急遽来社した。
１１時に商談は終わり、この辺の資材屋を見て回ると。
俺は少し仕事が有るので１２時に飯に行こうと。
この１時間は１０分位感じる程早かった。
電話をすると蔵前近辺に居るのでこちらに来てもらう。
合流して何を喰いたいか聞く。
候補を。
うなぎ、とんかつ、中華、洋食、かき揚げ丼、豚しゃぶ。
先程話した時に先日おたくの上司と豚しゃぶに行った事を伝えて、軽く洗脳はしている。
答えはやはり豚しゃぶだった。
では行こう！
店に着くと今日も少な目。
デフレが半端無い浅草橋で１２００円で頑張る克賢。
それ以上の価値が有る味。
席に座り大盛りを２つ。
デザイナーから普通盛りで良いと言われる。
あっ！今日は女性だったわ。
鍋が来て煮え始める。
米が来て俺がよそう。
女性なので少な目に。
俺はたっぷりと。
豚が来て店員に説明される。
「肉は軽く湯がいて赤いまま飯上がり下さい。」
判っとりますとも！
今日も相手の一口目の表情を見る。
これが楽しみだ。
先ず俺がお手本でどの位赤くていいのか見せる。
これをポン酢だれに入れて葱を生で巻いて米を頂く。
美味〜〜〜〜〜い！
週２回喰っても全然美味い！
そしてデザイナーも湯がいて食す。
笑っている。
今日も笑ってもらえた。
その位美味い。
もう一回肉をシャブシャブして生の葱を巻く。
その時来た店員が「葱も軽く湯がいて下さい！」と言われる。
俺昔からこの喰い方なんです。
葱は生に限るんですよ。
この店に来ると小食の男性も、年頃の女性もおかわりする。
米が止まらないのだ。
こうして今日も食後は上機嫌で帰らす。
飯って素晴らしい！